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フォス
リムーバーとは、リン酸塩被膜(ボンデ被膜)を除去する水系の洗浄剤です。
冷間圧造においては、リン酸塩被膜が重要な役目を果たすのは周知のことですが、その後の製造工程や品質に対しては、必ずしも有益な結果をもたらさないことがあります。
例えば、高強度ボルトで懸念される浸リン問題は、熱処理時にリン酸塩被膜のリンが鋼中に浸入して脆性破壊に起因すると言われております。
また、熱処理を行った後、ワーク品に外観不良を起こしたり、真空熱処理などでは真空を引く配管にリン酸塩被膜の炭化物が詰まってしまい、真空が引けないこともあります。他にもリン酸塩被膜が表面に残留していると、メッキ不良や溶接加工などで不具合が発生することもあります。
このような諸問題を解決するために、フォス リムーバーが登場しました。
弱アルカリ性で腐食は無く、人体に優しい水系の洗浄剤です。
PRTRに該当する物質は一切使用しておらず、扱いも平易ですので、すぐにお使い頂けます。
また、フォス リムーバーには脱脂効果もあります。
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外
観 |
無色透明液体 |
比
重 |
1.13/20℃ |
液
性 |
弱アルカリ性
(pH 9.0/20℃) |
溶解性 |
水に溶解 |
発砲性 |
有り |
臭
気 |
ほとんど無臭 |
COD |
1600mg/L
(1.00%水溶液) |
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フォス
リムーバー |
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水洗 |
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強制乾燥 |
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※ 濃度 : 10〜30%
※ 温度 : 65℃以上
※ 時間 : 5〜20分
★1 洗浄は浸漬方法 ★2 強制乾燥が無い場合は、防錆油処理を推奨 |
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注) 下記はフォス リムーバー (10%/80℃/20min)
で洗浄したものと、そうでないものを表している。《冷間鍛造ボルト 軸部表面》 |
未処理(リン酸塩被膜処理) |
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フォス リムーバー処理 |
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洗浄無しで熱処理 |
左 : 酸洗して熱処理
右 : フォス リムーバーして熱処理 |
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未洗浄で熱処理 浸リン有り
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洗浄して熱処理 浸リン無し
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腐食率 ※フォス リムーバーは全て75℃で処理 |
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フォス リムーバーの製造・販売元は当社のグループ会社である末廣鋼業株式会社となっております。
本品に関するお問い合わせ・ご注文は下記までお願い致します。 |
会社名
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末廣鋼業株式会社 |
所在地
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〒577-0066 大阪府東大阪市高井田本通4丁目3番3号 |
TEL
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(06)
6781-0022 |
FAX
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(06)
6782-7521 |
担当者
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代表取締役社長 西村
元理 |
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